代表紹介

わたしは茨城県の田舎で育って、高校卒業と同時に東京に来ました。
当時、ファッションデザイナーになるという夢があったので、文化服装学院に進学し服造りを学んでいました。
絵に描いたような超貧乏学生でしたね。
卒業してから、服を縫ってはセレクトショップに売り込みに行くという日々を繰り返していたのですが、
さすがにそれだけで喰ってはいけません…
そこで、週に数日お掃除屋さんでアルバイトをさせていただくことに。それが、この業界に足を踏み入れたきっかっけです。

幸か不幸か、わたしは昔から歴史のお勉強以外はある程度できてしまうんです。（笑）器用貧乏っていうんですかね？
それで、そこのお掃除屋さんで働かせてもらって1年経った頃には、段取り、現場作業、営業と何かと任せていただけるようになっていました。
色々な所に行って、取引先の方々と話すのは楽しかったのですね。
昼はそこで働かせてもらって、夜は寝る間を惜しんで夢中で服を縫っていましたね。その頃に松戸に引っ越してきました。

そんな日々を4年続けたある日転機が訪れます…突然クビになってしまったのです（笑）
原因は当時の専務とソリが合わなかったからですが、15年前ですから『はい、明日から来なくていいよ。』がまかり通る時代だったかもしれませんよね。

クビ宣言をされた翌日から洋服を縫っていました。するとお掃除屋さんの知り合いから電話がかかってくるようになりました。
『磯山君、最近見ないけど、今何してるの？１日〇○○円払うから手伝い来てよ。』といった感じです。
毎日毎日電話が来るので、原付スクーターにブランコ道具を積んで日々違う現場に手伝いに行く日々が始まりました。

お金を振り込んでいただく通帳を作りに近所の信用金庫に伺うと、窓口の女性に『屋号とかありますか？』と聞かれて、
また来るのも面倒だったので『ちょっと待ってください、今考えます。』と言い、
その時思いついたのが故郷の霞ヶ浦から一文字いただいた『かすみメンテナンス』という屋号です。それが今から１５年前のことです。

今年の５月末の決算で法人にして１０年が経ちました。先述の個人事業主としての起業からは１５年です。あっという間でしたね。

私一人だった社員もパートさんまで含めると３０名、売り上げは１００倍になりました。と言っても１年目の売り上げは５００万円にも満たなかったのですが。（笑）
日々色々な事があり無我夢中で、１０年間どうだったかと聞かれても『あっという間だった！そして大変だけど楽しかった！』としか言いようがありません。（笑）本当にそうです。
ただ、ひとつ言えるのは、毎日色々な事が起こり良い意味で刺激が絶えないので暇つぶししなくてよいのは嬉しいですね。頭が痛いことも多いですけどね。（笑）

忘れられない出来事は沢山ありますが、印象深いのは、月の売り上げが１００万円を超えた時のことです。
１，０００万円ではなく１００万円ですよ？（笑）
月末、現場から帰り夜な夜な請求書を作り終わり、合計を出すと…１０１万数千円！！
『すげー！！ひゃ、ひゃくまんえん！！』夢のようで、ひとり声を上げ愛犬のコウに抱きつき喜びを分かち合いました。（笑）
こんなことがあるのかと思いましたね。
しかし不思議なもので、次の月からは必ず１００万円売ろう、２００万円を目指そうとなりましたね。

会社の売り上げ規模にかかわらず、会社を継続して経営して行くのはとても大変なことです。
そんな中、わたしたちは幸運にも１０年間やってこられました。
これは本当にいろいろな方々に支えていただいたからだと思っています。感謝感謝です。ありがとうございます！！

１０年間振り返って、共に走ってくれた社員や仲間、そして会社を褒めたいですね。

これこそが、１０年間かすみメンテナンスを経営してきたわたしの証しであり、誇りです。

一言でいうと、進化していきたいです。
具体的には専業で売り上げ１０億です。

歩みをとめないで、常に考え、実行する。

現状維持は退化です。そして面白くありません。
変化を楽しむ！という気持ちでどんどん新しい事にチャレンジしてみたいですね。失敗したらそれが財産になります。

今の私たちの武器は、フットワークの軽さ、機動力です。
課題があればトップダウンでスピーディーに対応できます。お客様の意見をダイレクトに聞けるのも強みです。
それを活かし、清掃業のベンチャーとしてやれることはすべてやっていく。これに尽きます。

清掃業は「きつい」「汚い」「危険」という3Kのイメージが強いですが、かすみメンテナンスはそんなことありません！

清掃業のイメージを変えていきたい。
これは、わたしが起業した時から常々思っていたことで、従業員にも言っていたことです。
給与、待遇も含めて全力でやっていきたいですね。今は同業の仲間がたくさんいます。
皆それぞれの企業カラーがあるので、それらも尊重して、弊社のカラーも広めていきたいですね。

現在は神奈川の二宮に営業所がありますが、関東にもう一か所拠点を出すというのも、近々の目標です。
これは１年以内に実現させる予定です。

多分、これからの１０年も『あっ！』という間もなくすぎるでしょうね。（笑）
どんな困難に見舞われても、倒れないように、自分たちを見失わないように、
しっかりとかすみメンテナンスの帆を張って、舵を取って行きます。

今でも現場で職人をやる時もあるので、道具にはこだわりがあります。
わたしの作業車には、いつ、どのような現場に行っても対応できるような道具が一式積んであります。そして綺麗に積んであります。作業車が汚い職人でまともな職人は居ません。

高圧洗浄機もいろいろなメーカーのものを使ってきました。国内外のメーカーほとんど使いました。
中でも良かったのはSS社の洗浄機です。
設計は新しいとは言えませんが、逆に言うとシンプルで壊れにくく、故障しても原因がわかりやすく、修理費も安く済みます。
私たちのように毎日８時間くらい使うヘビーユーザーに故障はつきものですから助かります。アフターケアも親切に対応してくれます。
他にも良いメーカー、そうでないメーカー色々使ってきて知っているので、同業の方は聞いてください。（笑）

その他、ガンがランスがチップの角度が水量がああで…
ホースの種類はこうでと書き出すと永遠に続いてしまいますので割愛しますが、
やはり自分が使う道具は使った後にすぐ手入れをすると壊れにくくなりますし、何より手になじみ使いやすくなりますね。
そんな道具を見ていると嬉しくなります。

私が生まれたのは、茨城県の麻生町という小さな町です。（現在は近隣の市町村と合併し、行方市となっています）
本当に何もないところで、田んぼと山、実家のすぐ前にあった霞ケ浦がわたしや兄弟の遊び場でした。
朝早起きして爺さんの船に乗せてもらって漁の手伝いをしたり、鯉釣りに来ている近所のおじさんたちに釣りのやりかたを教わったりしていました。
山に入っては春には筍を掘り、秋には栗を拾い、それを母に炊き込みご飯にしてもらって食べるのが楽しみでした。
今思うと、現代みたいにネット社会ではありませんでしたが、人間味があるいい時代だったなと思いますね。

小学校の頃は学校から帰ると毎日釣りです。（笑）
ほかにやることもないのでバス釣りや鯉釣り、たまにウナギなんかも釣れました。
当時はバス釣りが大ブームだったので、霞ケ浦には釣り客が大勢来てましたね。
今思うと、にわかアングラーもたくさんいたと思います。
わたくしが言うのもなんですが、にわかアングラーの方々は下手くそなのでルアーなどをすぐ水中の草などに引っ掛けてなくしてしまいます。
それを私たちはパンツ一丁で水中に入って行って回収してきて使っていたのでお金はかかりませんでしたね。
時には回収しているのを見ていた都会から来た釣り客が、売ってくれないかと言ってきたこともありました。
小学生のわたしたちにはラッキーな小遣い稼ぎでしたね。（笑）
そのお金で、友達とアイスやジュースを買っていました。わたしの商売の原点かもしれませんね。

そんなわけで先述していますが、霞ケ浦で幼少期を過ごし、育ててもらったので、
敬意と親しみを込めて『霞』の一文字をいただいて社名に入れ『かすみメンテナンス』としました。